高齢化に伴い一生サビない脳を作る習慣

こんにちは。森田敏宏です。
今日は、一生サビない脳を作る習慣について話したいと思います。
さて、皆さんご存知のように、日本は高齢化がどんどん進んでいます。

高齢化だけでななく、高齢者における認知症の割合が急激に増えています。
2020年の段階で、高齢者に占める認知症の割合がなんと18%でした。
これが4年後の2025年には20%になると予測されています。
もうじき人口の25%が高齢者に達すると予想されます。

通常、おじいさん、おばあさんが2人ずついると思います。
その中の一人がボケてしまう時代が間もなく来るということです。
その一方で、平均寿命は延びています。
長生きしても、脳が錆び付いてしまうと、ちゃんと機能しなくなってしまうと意味がないわけです。

では、どうすればボケずに長生きできるか、ということを考えてみたいと思います。



脳がボケるのを防ぐ① 運動

まず1番目は、これはいつもお伝えしていますが、やはり運動です。
運動することによって脳が活性化されると、これはもういろんな研究データが出ていますので、もう疑いようのない事実だと思います。
ですので、積極的に運動をした方が脳にも良い効果があるということです。
また、高齢の転倒、ボケてしまう典型的なパターンというのは、筋力、特に足の筋力が低下して転んでしまうわけです。
自分の体重を支えられなくなってしまうわけです。
そうすると転びやすくなってしまいます。
転んでしまうと、足の骨を折ってしまって、そのまま寝たきりになってしまう。
寝たきり状態になってると、頭がボケるというのは典型的なパターンです。
こういうのを防ぐためにも、やはり運動するとで足腰でも鍛えておいた方がいいのはもう間違いないと思います。
運動の話はいつもお伝えしています。
それ以外どんなことをすると良いかについて、おすすめできるものを紹介したいと思います。

脳がボケるのを防ぐ② ワーキングメモリーを鍛える

ワーキングメモリー

2番目は、ワーキングメモリーを鍛えるということですね。
ワーキングメモリーというのは、認知心理学において、情報を一時的に保ちながら、操作するための構造や過程を刺す構成概念であるとされています。
作業記憶とか作動記憶と言われております。

と書いてありますが、何のことだかよくわからないと思います。
簡単に言うと、短期間にいくつかの事柄を覚えておいて、やりくりする能力という表現が良いかと思います。
例えば、スーパーに買い物に行くと、買ってくるものを覚えて買いに行く人がいます。
人参と卵ときゅうりと牛乳とパンとか、そういうのを頭の中で覚えていくんですが、行ってからちょっと忘れてしまうとか、こういうのは短期記憶です。
人間のは、この短期間覚えておく能力が弱いために、忘れてしまうわけなんです。
その短期記憶が弱いということ、そしてその覚えておいたものをやりくりしないといけないです。

それがワーキングメモリーということになります。
ですから、例えば、本の文章を読んでいて、あなたがば大学入試の国語の問題を読んでいたとします。
それが読んでる先から忘れてしまうと、問題解くこともできない、内容を理解することもできないわけです。
最初の段落に何が書いてあったかなーっと言って覚えてないと、全体を理解することができないわけです。
このような時にも、ワーキングメモリが働いているわけです。

脳を鍛えるのに有効な「将棋」

では、頭の中のいくつかの事柄を、やりくりする能力を鍛えるのに何がいいかというと、私がいつもお勧めしているのは将棋です。
将棋というのは、こう頭の中で駒を動かしてこう考えるわけです。

次にこういう手を打ったら、相手がこういう風に動いて、その次はこうなるといったことを頭の中で考えます。
これをやることによって、ワーキングメモリーが鍛えられます。
本格的な将棋はよく分からないよという人は、詰将棋でも大丈夫です。
詰将棋というのは王様を積ませるゲームです。
これもやはり頭の中で手順を考えていきますので、これでもOKです。
毎日1台ずつでもやっていくと、ワーキングメモリを鍛えるのに役立つと思います。
あともう一点、将棋のメリットとしては、先を読む力が養われることです。
こういう行動をしたら、次はこうなるといったことを、先読み力が養われ、そういう習慣がつきます。
ですから、将棋は目先のことだけでなく、こういうことをしたらどうなるかということを考える力、考える習慣がつきます。
そういう点でも将棋はお勧めだと思います。

瞬時の判断力を鍛えるには「速読」

さて、3番目は、高齢になって問題になるのが、瞬時の判断力です。

これが低下してしまうということです。
よく問題になるのが、まあ高齢者の運転ミスです。

運転ミスによる事故が多発すると、こういったものもやはり瞬時の判断力が低下していることに、一つの原因があると考えられます。
では、そういう判断力、瞬発力というか、瞬時に反応したり判断する力を落とさないために何かいい方法はないかということです。
これは速読をやるといいのではないかと思います。
速読に関しては、いろんな意見があると思います。
本を速く読むことが可能だと言う人もいます。
しかし、私の場合は、速く読んで細かいところまで理解する、ということは難しいと考えています。
けれども、そういう瞬時に反応する力、そして集中力を養うのには、速読は有効だと思います。
このような高齢者向けの速読セミナーというのも、開催されているくらいです。
私がおすすめしている読み方というのは、以前もご紹介したことがありますけど、自分が知りたいキーワード、それを意識して読むと、それはキーワードを探しながら読むだけでも、自分が必要としている情報を素早く見つける、素早く反応する力が養われますので、そういった視点で、速読に取り組んでいただくといいのではないでしょうか。
高齢者や読書好きな方々は多いと思います。
速く読もうというより、小説などじっくり読むというタイプの人のほうが多いと思います。
しかし、脳を鍛えるためには、速読の練習をしてみるのも有効だと考えられますので、ぜひ試してみていただきたいと思います。

まとめ

今回ご紹介した脳がボケるのを防ぐための習慣です。

まとめますと、まず1番目は、運動するということです。
2番目は、将棋をやって、ワーキングメモリを鍛えるという方法をご紹介しました。
3番目が速読です。

こういったものを取り入れて、試していただけたらと思います。

 

 

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