相変わらず高齢者による自動車事故が続いています。
どのくらい自動車事故が起こるか、データを見てみますと、事故の件数自体は年々減ってきています。
ところがその全体に占める高齢者が関係した事故の件数の割合が徐々に増えてきて、近年では35%前後ぐらいで高止まりしています。
交通事故のうちおよそ3分の1は、高齢者が関係した事故ということになります。
そこで今日は、『認知症は防げないのか?』という話をしたいと思います。
認知症によっておこる交通事故
よくニュースなどで報道されるのが、アクセルとブレーキの操作ミスです。
どのような状況で起きるのか私もイメージがつきません。
ご存知のように、アクセルとブレーキが隣り合わせになっているのでとっさに踏み間違いが起きると予想されます。
年をとると脳の働きが衰える事によって、このような事故が起きると考えられます。
この事故を防ぐこと、認知症を防止することの両面について考えていきたいと思います。
認知症の数は年々増え続けており、95歳以上は50パーセントに及び、2人に1人は認知症ということです。
さらに女性は、95歳以上は83%と8割以上の人が認知症ということになります。
特に90歳を超えると半分以上は認知症と、年齢が進むほど認知症の割合が高くなります。
認知症予防のための検査
次に、交通事故を防ぐための認知機能の検査内容を見ていきたいと思います。
- 時間の見当識質問
“今年は何年ですか?今月は何月ですか?”を質問 - 手がかり再生テスト
様々なイラストが記載されたボードを捜査員が説明した中から的確に回答できるかをチェックする - 認知機能検査“介入問題”
乱数表から指定された数字に斜線を引く作業をし、事前に出した項目を覚えているか確認する
認知機能検査は、脳の様々な機能をチェックし認知症を予防するのに役に立ちます。
しかし、交通事故で問題になるとっさの判断能力の評価ができていない問題があります。
事故を防ぐために予防を
免許の更新は、71歳以上の高齢者は3年に一度となっています。
しかし先ほど示したデータのように、年齢が進むほど認知症の割合が増えていきます。
免許更新までの3年の間に認知症になる人も少なくありませんから、さらに頻回のチェックが必要になります。
そうしなければ自動車事故を防ぐことは難しいだろうと思います。
これが自動車免許センターの立場からの予防策となります。
そして、高齢者自身は事故の予防に努める必要があります。
認知症の危険因子である肥満・高血圧・喫煙・運動不足や糖尿病などは生活習慣を改善することによって予防可能です。
これをなるべく早い段階から取り組んでいく必要があります。
将来認知症にならない為に、運動や食事を中心とした生活習慣を改善していく
ことが必要になると思います。
私の講座で教えている運動や食事の方法を実践していただければ、脳の働きも改善して、将来認知症になる確率は減らせると思います。
↓認知症に関しての記事がほかにもあるのでぜひお読みください↓
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