高齢化が進むと日本が貧しくなる理由とは?

こんにちは、森田敏宏です。
今日は高齢化が進むと日本が貧しくなる理由とは、という話をします。



超高齢化社会を迎える日本

ご存じのように日本は、少子高齢化が年々進んでいます。
この図は65歳以上の高齢者1人に対して、20歳から64歳までの労働人口や元気に働ける年代等の割合を示した図です。
1965年に65歳以上1人に対して9.1人だったものが、2012年には2.4人に減って、2025年には1.2人になるということです。
2025年問題というものがあります。
それは、一番人口の多い団塊の世代の方たちが、現在71歳ぐらいで、4年後の2025年には75歳を迎え、後期高齢者となります。
この時点で突然変わるものではありませんが、2025年に日本が超高齢化社会になると言われています。
それが2025年問題です。

高齢化に伴う貧困

現在段階で、団塊世代の人口は約800万人です。
厚労省の試算によると、団塊の世代が75歳以上になると、現在約1500万人いる後期高齢者は、約2200万人になると予測されています。
このまま高齢化が進むと、当然介護や寝たきり、認知症が増えていきます。
それだけではなく、実は私が危惧しているのは、日本が高齢化に伴って貧困になる、貧しくなってしまうことなのです。
これにはいろいろな理由があります。
多くの人が見落としていて、あまり気づかないポイントがありますので、それについて解説したいと思います。
まず、一般の方があまりご存じないこととして、医療・介護の現場でどのようなことが起きているのかを考えてみたいと思います。
高齢者の方がたくさん入院している老人病院に行くと、若い理学療法士などが、高齢者の介護やリハビリをしています。
理学療法士はリハビリをして、他の職種の人たちが高齢者や認知症の人の介護をしています。
認知症の人の介護、あるいは寝たきりの患者さんの関節が固くならないように動かすリハビリをしています。
リハビリと言っても、寝たきりの人が歩けるようになるものではありませんが、一応そういうことをやっています。
やっている理学療法士たちはほとんど若い人です。
それもやがては、人手が足りなくなって、このまま行くと、外国人を投入する方法しかなくなってしまいます。

どの年代に投資するか

では、なぜ日本が貧しくなるかですが、そこで、先に投資について考えてみたいと思います。
投資というのはお金、時間、労力などです。
何かに投資して、そして、リターンを得るわけで、そのリターンが多ければ、当然豊かになります。
ここで考えていただきたいことがあります。
語弊があるかもしれませんが、承知の上でお話します。
高齢者に投資をしてリターンがあるかというと、一生懸命若い人が時間や労力をかけても、そこからのリターンはあまり見込めません。
寝たきりの人のリハビリや、認知症の人を一生懸命ケアをしなくてもよいということではありません。
目に見えて、お金が戻って来ないので分かりにくいですが、結果的にこれを長い目で見ると、リターンがなくて、貧しくなってしまいます。
例えば同じお金や時間や労力を、若い人にかけた場合を考えていただくと分かりやすいかもしれません。
若い人に教育を施したら、優秀な大学に行けたり、いい仕事につけたりすることは、容易にイメージがつくと思います。
しかし、その同じお金、時間や労力を、あまり改善の見込めない高齢者にかけるのは、日本の将来を考えるとリターンが見込めないのです。
それを続けていくと、日本が貧しくなっていくのは確実と言えます。

日本の貧困を避けるために

ではそれをどうすればいいか。
介護がやはり問題で、介護が必要な人を増やさないことです。
団塊の世代を中心とした高齢者が、年を取っても介護を受けず、自分の足でいつまでも元気に歩けるのであれば、どうでしょうか?
日本はそこまで貧しくならずに済むはずです。
どうしたらそういうことができるかを、我々日本国民、みんなが考えて、取り組んでいく必要があるのではないかと思います。

 

 

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