熱中症から身を守る、客観的な3つのポイントという話をします。
さて前回に続いて、熱中症の話です。
というのも今年も異例の早さで、梅雨が明けました。
このまま、暑い夏に突入していくかもしれません。
そうなると、熱中症になる人も増えるということで、それを防ぐためのポイントをお伝えしていこうと思います。
人は思い込む性質がある
人間の感覚というのは、非常に曖昧です。
感覚だけに頼ると、自分の身を守れません。
例えば、朝起きたときに少し眠たいなあと感じることがあると思います。
そういうときに「今日は寝不足だな」と思うのではないでしょうか?
しかし、朝起きたときに眠たいというのは、たまたま眠りが深いときに目が覚めれば、眠たいというふうに感じます。
これは睡眠を何時間とったかということとは、必ずしも関連しないのです。
しかし、そういうふうに人間は思い込んでしまいます。
同様に気温に関しても、意外と人間の感覚というのは曖昧ですから、その感覚だけに頼ると自分の身を守れない場合があります。
なるべく、客観的な指標を目安にした方がいいだろうということです。
熱中症にならない方法 その①
まず最初にお伝えしたいのは、「気温を甘く見ないこと」です。
天気予報では「今日は○度です」といった形で気温が発表されますし、最近はスマートフォンでも気軽に気温を確認できますよね。
ところが、この気温というのは実際よりも低く感じてしまうことが多く、つい過小評価してしまいがちです。
そこで、気温の測定方法について簡単におさらいしておきましょう。
気温は、風通しが良く日陰になっている芝生の上1.5メートルの高さで、電気式温度計を使って観測されます。
温度計は直射日光に当たらないように、通風筒などの中に入れられています。
昔の「百葉箱」を思い出してもらえるとイメージしやすいかもしれません。
日陰で風通しの良い環境で、気温が測定されているということですね。
つまり、ニュースなどで報道される気温とは、「日陰の涼しい場所の温度」なのです。
しかし、私たちが熱中症になりやすいのは、日なたにいるときです。
日なたでは、報道されている気温よりもはるかに気温が高くなっていることが多く、例えば気温が36度と報じられている日でも、日なたでは40度を超えることもあります。
そんな場所に長時間いるのは非常に危険です。
報道される気温だけを見て「それほど暑くない」と判断せず、実際にいる場所の環境をしっかり考慮して、暑さ対策を行うことが大切です。
熱中症にならない方法 その②
2番目は、「尿の量をチェックする、意識する」ということです。
私達の体というのは、血液が十分にきちんと循環して、腎臓にも十分に血液が流れていれば、一定の間隔で尿が出ます。
おおよそ、1時間60CCくらい、多い場合は100CCくらい出ます。
ところが、この尿が出ない、つまりトイレに行きたくならないという場合は、水分が不足している可能性があるのです。
暑い状態で、しかも水分を摂っているにもかかわらず量が出ないということは、水分が足りていないという危険な兆候になります。
ですので、その辺りを意識して、暑い屋外に長時間どうしてもいなければならない場合にも、ちゃんと尿が出ているかということを、意識していただくといいと思います。
尿の量というのも、医療従事者にとっては、かなり重要な指標になりますので、量がちゃんと出ているようであれば、健康状態はそれほど心配ないと言っても言い過ぎではないので、気をつけていただくと
いいと思います。
熱中症にならない方法 その③
3番目は汗です。
汗、これも重要です。
汗の役割というのは、暑いときに体温が上がりすぎないために出ます。
ですので、もし暑いのに汗が出なかったのならおかしいわけです。
汗が出なかったら、体温がどんどん上がってしまいます。
私もかつて、気温30度以上の炎天下でフルマラソンを走ったことがあるのですが、30キロ地点くらいだと思いますけれども、順調に走っていて、汗が出なくなりました。
こんなに暑いのに汗が出ないなんて、調子がいいんだなというふうに思ったんです。
ここが人間の感覚の曖昧なところです。
しかしその次の瞬間、暑いのに汗が出ないのは、おかしいということに気づいたわけです。
これはもう脱水の兆候であると、熱中症の一歩手前であるということで、次の給水地点で慌てて水を飲んだことがあります。
先ほど言ったように人間の感覚は曖昧なので、下手すると見逃してしまう可能性があるのです。
「調子がいいからもっと飛ばそう」なんていうふうに思っていたら、倒れてしまいます。
自分の感覚に頼らずに、あくまでも客観的な指標を目安にして、頼りにした方がいいです。
暑いのに汗が出ないというのは絶対におかしいので、もしそのような状態になったら、無理せずに涼しい場所に移動した方がいいです。
ということで、熱中症にならないための、客観的なポイントを3つご紹介させていただきました。
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