こんにちは。森田敏宏です。
今日は老化を早める、悪習慣3選というお話をしたいと思います。
足腰が衰える原因
さて、今回のテーマの老化には色々な要因がありますが、今回は、足腰の衰えということにテーマを絞って考えていきます。
年齢が進むにつれて足腰が衰えていくわけですが、そうするとどういう困ったことが起きるのかというと、脳も衰えてしまう可能性が高くなります。
私の講座では、運動することで、脳が活性化しますよということをお伝えしています。
逆に、運動ができなくなると…脳も衰えてきてしまうわけです。
典型的なパターン
- 高齢になって足腰が弱り転んで、骨折してしまう。
- そのまま寝たきりになってボケてしまう。
そのようにならないために、どうしたら足腰が衰えないようにできるのか。
避けるべき悪い習慣とその対策について、お話をしたいと思います。
足腰が衰えてしまう避けるべき悪い習慣その1
まず1番目は、「歩かない」ことです。
都会の人のほうが、運動しないのではないかというイメージを持っている方が多いと思うのですが、実は逆で、都会よりも地方の方が歩かない人が多いです。
統計的に比較的都心部の方が、歩く歩数が多いというデータが出ています。
東京などに住んでいると電車を利用する機会が多いので、駅まで歩いたり、駅の構内を歩いたりする必要があるわけですが、地方は車社会なので、あまり歩かないわけです。
だからといって長い距離を歩いていけとは言えません。
ですから、それを補うようにする必要があります。
私の講座では朝ランを推奨しています。
走れなくても朝、散歩など、何かしら歩く機会を増やしていくことが好ましいと思います。
足腰が衰えてしまう避けるべき悪い習慣その2
2番目は「階段を使わない」習慣です。
駅に階段があっても、それを使わずにエスカレーターを使ってしまう。
あるいはエレベーターを使ってしまう。
そういう方が多いのではないかと思います。
どれくらい運動の強度がちがうのかといいますと「メッツ」という指標があります。
メッツとはどういうものかと言いますと、メタボリックイクイヴァレンツの略で、安静の状態のエネルギー消費量を1として、その何倍くらいのエネルギーを使うかを表したものです。
ゆっくり歩く状態が3で、じっとしている状態だと1.8になります。
ですから、「エスカレーターにのっている状態(じっとしている状態)」は1.8ということになります。
では、「階段を上がる状態」はというと、4.0になります。
エスカレーターに乗っている状態に比べると、2倍以上エネルギーを消費するわけです。
ダイエットのためにもいいですし、足腰の筋力を維持するためにも階段を使ったほうがいいです。
数秒から十数秒くらいのことですが、繰り返していくことで、長い目で見ると大きな差がついてきます。
チリも積もれば山となるということで、階段は大変だなと思わずに、いつまでも元気でいられるためのトレーニングなのだと捉えて、コツコツやっていただくといいと思います。
足腰が衰えてしまう避けるべき悪い習慣その3
3番目は、「バリアフリー」です。
意外なものかもしれません。
高齢者や障害者の方には、なるべく障害がないほうがいいということで、障害を取り除いた「バリアフリー」が推奨されています。
ただ、どうしてもやむをえない場合は「バリアフリー」でいいのですが、実は障害がないと衰えてしまいます。
階段と同じで、適度に障害がある、適度に負荷がかかるほうが衰えないわけです。
足腰もそうです。
「バリアフリー」で、何もなくなると、どんどん筋力も脳の働きも衰えてしまうわけです。
昔の日本の利点 2つ
昔の日本はトイレが和式でした。
しゃがんだ状態から立ち上がるということを、 毎日当たり前のようにやっていたわけです。
それだけでかなり足腰の訓練になっていたのです。
もう1つは 畳の上での生活です。
畳の上であぐらをかいたり、正座をした状態 から立ち上がり、また座るを繰り返していたので、何気なく日常生活の中で足腰を鍛えていたわけなのです。
しかしそういう生活スタイルが不便だということで、どんどん洋式の楽な生活スタイルに変わりました。
さらに障害をなくそうとバリアフリーの流れになっています。
しかし、衰えないようにするためには、適度な障害と適度な負荷があったほうがよいです。
訓練や運動のために、あえて障害や負荷を残しておく方が習慣としては好ましいのです。
普段の何気ない習慣を改善していただくと、いつまでも衰えずに元気に暮らしていけるようになると思います。
ブレインヘルスでは、衰えずに元気に暮らしていく方法を学ぶことが出来ます。 ▼ ▼ ▼ ▼
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