東大ドクター 森田敏宏先生の『やりたいことを先送りにしない』

今日はやりたいことを先送りにしないという話をします。

皆さんは“夢”や“やりたいこと”をお持ちでしょうか?

多くの人が、「定年になったら〇〇をしたい」と思っているかもしれませんが、
本当にそれでいいのかということを考えたいと思います。



私の立てた目標

私の場合はあまり定年を考えずに、自分の目標を立てました。
その目標というのは、50歳までに引退してハワイに住むというものです。
30代の前半頃に決めた目標ですが、実際目標通りの生活をしています。

今はコロナでハワイに行けませんが、ハワイにも住むところがありますし、ハワイでも会社を経営しています。

では、なぜ、このような目標を立てたのかという話しをしましょう。

私の母は、私が小学校5年生の時に癌で亡くなりました。

私はそれまで医学というものに全く関心がなかったのですが、母の死をきっかけに医療に関心を持ち、医学部に進んで医者になったのです。

30代の前半の頃、将来の目標計画を非常に真剣に考えた時がありました。

その時私が考えたのは、自分は元々病院は好きではなかったし、母が生きていれば医者にはならなかっただろうと、自分が本当にやりたいことは何なのかなということです。
その答えは出なかったのですが、一度きりしかない人生ですから、自分が本当にやりたいことにチャレンジしてみようと考えました。

多くの人は定年まで待つ

「自分が本当にやりたいことを定年まで待つ」という考えだと、仮に定年が60歳だとして、その時には、もう自分が元気ではないかもしれないです。

私は、「50歳ぐらいだったら、まだ元気だろうから自分のやりたいことにチャレンジできる」ということで、余力があるうちに引退しようと考えました。
そこで、50歳までに引退して、大好きなハワイに移住しようと、目標を立てたわけです。

私はこのような発想で自分の夢、目標に向かって生きてきましたが、先ほどもお伝えしたように多くの人は、定年になったら何かしようと考えています。

そもそも、なぜ定年が区切りなのかと考えてみると、単なる思い込み、固定観念なわけです。
定年まで働かなければいけないという決まりはありません。

目標を先送りした場合

では、色々な目標を先送りすると、どうなるか考えてみましょう。

まず余計なしがらみが増えます。

家族、会社そして友人関係など色々なしがらみが増えるでしょう。

あなたが「定年後にハワイに移住したい」と言っても、色々な人から反対される可能性が高いです。

家族や会社の同僚、友人などに「そんなのは無理だからやめておいたほうがいいよ」と言われるかもしれません。

常識の枠にとらわれている人は、「自分が常識だと思っていること」以外はイメージできないので、反対することが多いです。

残念ながら、あなたの事を本当に想って言っているわけではないでしょう。
周りの人に反対されて、結局自分の夢を実現できないという人が大半ではないでしょうか?

年を取ってからのリスク

さて、年を取ってから夢を叶えようとしても、実現しない理由として、もう一点あります。
それは年をとってからだと、体力も低下するということです。

もちろん体力が低下しないように努めたとしても、やはり若い時とは全然違います。
病気になる確率は年齢とともに上がりますし、事故などもなるべく遭わないように気をつけていても、完全に防ぐことはできません。
年を取っていくことで、病気や事故の可能性というのは高まります。

このように、年を取ってから「何かやりたいことをしよう」としても難しいかも知れません。
やはり、若い時にチャレンジした方がいいわけです。

もちろん年を取っても出来ることもたくさんありますが、実現が難しいことも増えてきます。

例えば、65歳で定年になってからハワイでサーフィンをやろうとしても、もう体力が落ちてしまって出来ない可能性も出てきます。

夢を実現出来ない人は思考が止まっている

では、「夢を実現出来る人」と「出来ない人」の違いが何かというと、「思考を止めるかどうか」です。

夢を実現できない人というのは、「定年まではできない」と「定年」を理由 にしているのです。

ここで、思考が止まっているわけです。
どのようにしたら出来るかということは考えていないのです。

実際、「私もハワイに住むのが夢です」という人はたくさんいます。
しかし、ほとんどの人は実現できていません。

その一方で、実現できている人もたくさんいます。

私はハワイに知り合いがたくさんいますが、色々な方法でハワイに住むという夢を達成しています。

もちろん、人によってやり方は違います。

例えば、ある女性はハワイで現地の男性と知り合って結婚しましたし、ハワイに行って仕事を見つけてハワイに住む夢を実現した人もいます。

やり方は色々ですが、どうしたら夢を実現できるかということを考え続けた人は、結果的に夢を実現しているのです。

定年後にやりたいということで、定年まで働くことが悪いと言ってるわけではないですが、定年を理由にして、 行動をしていない人というのは夢を実現できなくなってしまいます。

仮に、お金や時間の余裕ができたとしても、病気になってしまったら実現できなくなります。
本当にやりたいことがあれば先送りするのではなく、なるべく早くやりましょう。
そのための方法を考えるのが良いと私は思います。

ブレインヘルスでは、脳の機能を高め、思考を止めない方法を学ぶことが出来ます。