老化を防ぐためには何を習慣にするべきなのか

老化を防ぐ習慣という話をしたいと思います。

私たちは年をとると老化していきます。

みんな同じように年をとっていき、人によって一秒一秒、年を取ることに変わりないわけです。

しかし、あなたの周りに、年齢よりも若く見える人、あるいは年齢よりも老けて見える人はいませんか?

なぜ、同じように老化しているはずなのに、こんな差があるのでしょうか?

その原因について考えていきましょう。


老化と酸化

老化と関係しているものの一つは、酸化です。

酸化というのは何か?というと「体が錆びる」というイメージを持っていただければいいです。

なぜ、酸化が起きるかというと「活性酸素」というものが生まれてくることが原因です。

この活性酸素が、細胞を傷つけるのです。

細胞が傷つくのが繰り返されると “動脈硬化” や “ガン” が起きてくるというわけです。

では、この「酸化」、活性酸素ができるのは、なぜかという話です。

原因は色々あります。

例えば、古い油、食品添加物の多い加工食品の摂り過ぎ、飲酒や喫煙、ストレスなど、他にも、排気ガスや紫外線など色々な原因で酸化が起きます。

酸化に負けない体質を作る

しかし、この酸化に負けない力をつける方法もあります。

「酸化に負けない力」のことを抗酸化力といいます。

この抗酸化力を高めるための鍵になるのは“ミトコンドリア”というものです。

ミトコンドリアとは何かというと、私たちの細胞の中にあるエネルギー産生工場です。

細胞の中にあるエネルギーを作るところがミトコンドリアです。

このミトコンドリアは、酸素を取り込んでエネルギーを作り出します。

しかし、その過程で活性酸素という物質ができてしまいます。

活性酸素というのは何かというと、ミトコンドリアがエネルギーを作る過程で溢れた電子が酸素と結びついた状態で、本来の酸素よりも電子が余分にくっついて、安定してない状態、不安定な状態の物質です。

この活性酸素が私たちの細胞を傷つけ、DNAを傷つけてしまうのです。

活性酸素によって傷つけられる、DNAというのは、私たちの細胞の設計図のようなものです。

この設計図が狂ってしまうと、傷ついた細胞が、元通りの形に復元できなくなってしまい、結果的に、ガン細胞になったり、老化したりということが起こってしまいます。

そこで、活性酸素を増やさない、あるいは活性酸素ができても、それに負けないような体質をつくっていかないといけないのです。

そのためには、ミトコンドリアの質を上げ、量を増やす必要があります。

ミトコンドリアの質と量を上げ、老化を防ぐ

ミトコンドリアを増やす方法:運動

ミトコンドリアを増やすためには適度な運動をする必要があります。

特に有酸素運動をすることによって、ミトコンドリアが増えるということが知られています。

私のセミナーでは、ミトコンドリアを増やすための有効な方法をお伝えしています。

ミトコンドリアを増やす方法:食事

次に栄養素や食事についてです。

まずよく耳にする「ポリフェノール」について。
ポリフェノールは、植物に含まれる栄養素の一種で、果物や野菜、紅茶、ココアなどに多く含まれています。
このポリフェノールには、体内で活性酸素を無害化する作用があるとされています。
例えば、ブルーベリーや赤ワイン、緑茶に豊富に含まれていますね。

次に「ビタミン」について。
ビタミンA、C、Eは、抗酸化力を高めると言われています。
紫外線やストレス、喫煙などで生じる過酸化物質を抑え、酸化した細胞の回復を早める働きがあるのです。
例えば、ビタミンAはモロヘイヤやニンジン、ビタミンEはアーモンドやかぼちゃ、ビタミンCはアセロラや柿などに含まれています。

ただし、これらの栄養素は「多く摂ればいい」というものではありません。
摂り過ぎると逆に問題になることがあります。
ビタミンCは「上限なし」とされていますが、ビタミンEは1日に800mg、ビタミンAは2700μgが上限とされています。
そのため、適度な量を意識して摂ることが大切です。

もちろん、食事だけで十分な量を摂れるかという問題もありますが、まずは意識してバランスの良い食事を心がけることが大事ですね。

老化とストレス

もう一つ、老化と関係しているものはストレスです。

ここでは、ストレスと老化がどのように関係するかという話をしていきます。

このストレスと老化に関しては、動物実験があります。

生まれたばかりのネズミを

・最初から集団で飼うグループ

・仕切り版を作って、1匹1匹、別々に飼うグループ

に分け、1ヶ月間、別々に飼います。

その後、2ヶ月目から一緒にするわけです。

 

それまでは仕切りがあって、一匹でストレスなく生活していたのが、他のネズミと一緒になってしまうとストレスを感じるようになってしまう、という実験です。

この実験では、途中から仕切りを取って、ストレスをかけたネズミの方が早く亡くなってしまい、ストレスがない群の方が長生きするということでした。

ここで、もう一つ実験があります。

テアニンというアミノ酸の一種、緑茶などに含まれている成分を、ストレスをかけたネズミに摂取させるとどうなるかということも調べています。

ストレスがない群に関しては、テアニンを摂ってもあまり変わりませんが、

ストレスがある群に関しては、テアニンを採った群の方が長生きをしました。

このテアニンという物質には、ストレスを抑える力、老化を抑える力があるだろうということです。

ただ、動物実験の場合だとかなり多くの量を摂取しますから、そのまま人間に当てはまるとは言えないですが、こういう効果が期待できるという結果ですね。

人間の場合も、ネズミと同様に、やはりストレスは良くないです。

ストレスホルモン等に影響していきます。

なるべく、老化しないためにはストレスを避ける方がいいということになります。

まとめ

今回は、老化を防ぐための習慣という話をしました。

老化を防ぐためのポイントは、

・体の酸化を防ぐこと

・ストレスを避けること

です。

そして、

酸化に負けない体質になるためには、ミトコンドリアの質と量を上げることが必要です。

そのために、運動や食事を気にかけていきましょう。

体の酸化を抑え、ストレスを減らし、健康で元気に毎日を過ごしましょう!

老化を防ぐ方法についてはこちらの記事でもお話しています。

是非、ご覧下さい!

『老化を防ぐにはどうしたらいいのか?』【東大ドクター森田敏宏先生が教える】

不老長寿は可能か?【東大ドクター 森田敏宏先生が教える】

加圧トレーニングは毎日続けていいの?週に何回までならOK?

 

ブレインヘルスでは、老化に負けない体つくりをすることができます。

東大ドクター 森田敏宏先生の『脳から健康になる7つの法則』プレゼント

痛くない!疲れない! 東大ドクター 森田敏宏先生の『東大式 最高の健康法』 『脳から健康になる7つの法則』(PDF版)を今なら無料プレゼント お申し込みは今すぐこちらから!

▼ ▼ ▼ ▼