こんにちは、森田敏宏です。
今日は「加圧トレーニングにまつわる誤解と真実」という話をしたいと思いますが、今回は加圧トレーニングのメカニズムについては、省略させていただきます。
簡単に説明すると、ベルトを使って血流を適度に制限することによって、軽い負荷でも筋肉をつけるほか様々な効果があり、効率的なトレーニング方法です。
私はこの方法を20年前から研究し実践していますが、知らない人が多いため、その良さを広めるための活動をしています。
加圧トレーニングは危ない?
加圧トレーニングをやってみたい人が、病院で主治医の先生に相談すると、「加圧」とは圧を加えると書くので、危険だとか血栓ができるかもしれないという、誤った情報を伝えられることがあります。
その理由は、ドクターが加圧トレーニングのことを知らないためです。
正しくは、「それを知らないので、私は何とも答えられません」と答えるのが正しい解答です。
このように誤解を招いているわけですが、実際のところは極めて安全で、適切なやり方をしていただければ、ほとんど問題が起きることはありません。
いろいろな疑問を抱く方がいますので、それについて解説をしていこうと思います。
心臓への負担は?
よく質問で、「加圧をすると血圧が上がって心臓に負担がかかるのではないですか?」と聞かれることがあります。
心臓と血管について、簡単に理解をしていただきたいと思います。
胸の中心部に心臓があって、全身に血液が送り出されて、そして心臓に戻ってきます。
心臓の左側から送り出されて、右側の方に戻ってくるのです。
足の場合は筋肉量が多いので、流れる血液も多いです。
足に加圧をすると、心臓に戻る血液が減ります。
足の付け根にベルトを巻いて圧迫すると動脈の流れも制限されますが、静脈といって心臓に戻る方の血液の流れのほうがより強く制限され、結果的に心臓に戻る血液が減ります。
そうすると心臓から送り出される血液も減るため、血圧は少し下がります。
「血圧が上がって、心臓に負担がかかるのではないか」という疑問は実は逆で、通常の運動よりも心臓への負担は少ないというのが、正解になります。
これを発展させると、心不全という心臓の動きが弱っている人の治療にも使えると私は考えていて、加圧トレーニングは心臓への負担は非常に少ないです。
加圧トレーニングは以上のとおり心臓への負担は少ないので高齢者でもできる加圧トレーニングをまとめました!
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血栓などはできないのか?
もう一点、「血栓ができて脳に詰まるのではないか?」という疑問を抱く人がいますが、完全に血流を止めるのではなく、適度に血流を制限しているだけなので、正しいやり方をしていれば血栓はできません。
しかし、心配する方もいると思いますので、万が一血栓ができたらどうなるかを考えてみたいと思います。
たとえば、足にベルトを巻いて血栓ができたとします。
末端に向かって流れている動脈に血栓ができたら、どうなるかというと、末端の方に流れていきますので、脳に行くことはありません。
手の場合も同様です。
もう一つの血管は、静脈で心臓に戻る方の流れです。
ここに血栓ができたらどうなるのかというと、心臓に向かって流れていき、心臓から肺の血管に進んでいきます。
そうすると肺の血管に詰まる肺塞栓という病気になりますが、これも脳の血管に行くことはありません。
実際は、血栓ができることはないので、心配はないんですが、万が一の場合を考えてみたいと思います。
例外として、心臓の部屋の壁に穴が空いている人が一定数います。
確率は低いですが、そういう方がいると足の血栓が心臓に来て、この穴をすり抜けると、全身の方に流れていく可能性はあります。
そうすると脳の血管に詰まることもありえますが、加圧で血栓ができることはないので、こういうことが起きる心配はないと言っても、よろしいかと思います。
加圧トレーニングは安全!
このように加圧に関する誤解が色々ありますが、実際のところは非常に安全に行えて、しかも効果が高いトレーニング方法、運動方法です。
そのため私としては、今後も普及に努めていきたいと考えています。
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