今日お伝えするのは、『高齢になると情報機器は使えないのか?』という話です。
情報機器というのは、スマホ、タブレットやパソコンの事を指しますが、
高齢になってくると「苦手」という方が増えてくるように感じます。
実際の所はどうなのかを考えていきましょう。
高齢になると情報機器は使えなくなる?
さて、スマホ、パソコン、タブレットなどの情報機器は、年齢が高くなり、「高齢」という年齢に近づくにつれ、使いこなせない方の割合が増えてきます。
その中でも使いにくい情報機器のランキング1位は、スマホです。
なぜスマホを始めとした情報機器が使いにくいのか?
あるアンケートでは
- 操作に関する問題が25%
- 取扱説明書に関する問題が72%
という調査結果があります。
さらに、情報機器で困っていることは
- 新しいスマホに買い換えたら操作手順が変わって混乱した
- パソコンのOSやソフトが新しくなると操作ができなくなった
ということです。
このように、スマホ、タブレット、パソコンが新しくなることで、起こる困ったことを
どのような工夫をして、乗り越えているのかと言う質問に対しては
- パソコンや携帯電話のお店に頻繁に相談する
- 電話相談を利用する頻度が増えた
- 家族や友人たちと使い方の情報交換をする
という事のようです。
また、情報機器が使いにくい理由としては
- 操作説明書が分かりにくい
- 字が小さくて読めない
- 英語やカタカナが多くて言葉の意味がよくわからない
- 説明書が分厚くて、とても読む気になれない
ということで、読めない、読みにくい、分からないということで、「使いにくい」と感じているようですね。
高齢者がスマホ、パソコン、タブレットが使えない本当の理由
では、年をとると情報機器を使いこなせないのは本当なのか、を考えてみたいと思います。
年齢とともに、老眼になったり耳が聞こえにくくなったり、記憶力が低下するなどの障害が出てきます。
こういった能力の低下があることで、情報機器は使いこなせないのかと思うわけですが、意外にそうではありません。
以下に示したのは日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの国別の情報機器の利用状況を調べたデータです。
これを見ると、日本とドイツとアメリカは大体同じような傾向を示しています。
70代後半、80歳以上と年齢が進むに連れて利用できない人が増えてきています。
ところがこの一番右側のスウェーデンに関しては、
- 70代の後半でも利用しない人がわずかに2.4%
- 80歳以上でも5.9%
となっています。
つまり、年齢が進んでもほとんどの人が情報機器を利用できているわけです。
利用しない人の理由を調べたデータでは、
- 必要性を感じない
- 使い方がわからない
が圧倒的に多いという結果が出ています。
確かに使う必要が無く、使わなくても問題が無ければ、そんなに困ることはないと思います。
必要性を感じないのもあながち間違ってはいないと思います。
この中には「使い方がわからなくて、上手く使えないから、使う必要はない」と答えている人もいるのではないかと推測します。
つまり、このアンケートの数字以上に使い方がわからない人がもっと多いのではないかと読み取れます。
スウェーデンのデータでは、必ずしも年齢が進んだから使えないわけではないようです。
実際の所、このスウェーデンがどういう状況なのかは私もわかりません。
高齢になることでの弊害
私達は目や耳から様々な情報が脳に入ってきますが、不具合が生じると、脳の反応が低下してしまいます。
そして、脳の刺激が減ってしまい、脳が活性化しなくなってしまいます。
特に、耳が難聴になると認知症になりやすいというデータもあります。
これは、よくない現象だと思います。
さらに、慣れていることしかやらないと、あまり頭を使わないので、やはりこれも刺激が少なくなってしまい、脳の反応が低下することになります。
対策としては、目が悪くなったり耳が聞こえなくなった場合はその改善を図った方がいいと思います。
眼鏡や補聴器を使うなどいろいろな対策が考えられると思います。
そしてもう一つ、できないとかやらないという理由には、かなりの割合で思い込みがあるように思います。
つまり、『もう年だから無理』とか『年だからできない』と思い込んで諦めてしまっている人が多いのではないでしょうか。
しかし、スウェーデンでは高齢の方も、多くの人が情報機器を使いこなしていますから、やはり思い込みの部分がかなり大きいと考えられます。
まとめ
いくつになっても能力が衰えないように維持・向上に努めていくためには、まず第一に『高齢だからできない』などの思い込みを捨てることが必要です。
そして、『自分はできる』と考えて、取り組んでみることが必要ではないかと思います。
新しいことにチャレンジすることによって、脳は活性化して衰えにくくなります。
新しいものが苦手という人は、自分は年だという思い込みを一度捨てて、年齢はあまり関係ないと捉えて取り組むことを是非おすすめします。
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