仕事を作り出そうという話をしたいと思います。
収入がなかなか上がらないという人が結構多いのですが、そういった人の特徴として、ネットで検索したり、求人誌を見たりして既存の仕事を探すだけです。
そうするとやれる仕事というのは限られてきますし、収入もあまり多くはないのです。
そうではなく、自分で仕事を創り出すことができるという話をしたいと思います。
苦労しているときこそチャンス
私自身の体験談ですが、東大病院ではなく心臓の専門病院で3年間研修を受け、その後大学に戻りました。
当時の東大病院ではカテーテル治療の件数が非常に少なく、週に1回できるかどうかという状況でした。
カテーテル治療とは、体内にカテーテルという細いチューブを挿入し、異常部位に直接アプローチして薬剤の投与や造影剤の注入、流体の注入、異物除去などを行う治療法です。
私はこの技術をもっと早く上達させたいと思っていましたが、件数が限られている環境ではなかなか上手くなることができませんでした。
医者のキャリアは少し特殊で、一旦医師になった後に大学院に進むというケースがよくあります。
当時の私も大学院生で、東大病院に所属していましたが、大学院生には病院から給料が支給されないため、生活費を稼ぐ必要がありました。
カテーテルの技術を磨きたいという思いと生活費を確保する必要性、この二つの課題に直面していました。
そんな時、私の師匠が他の病院でカテーテル治療の指導をしており、その病院を紹介してもらうことになりました。
そこでアルバイトとしてカテーテル治療に携わる機会をいただきました。
これにより、私はカテーテルの症例を数多く経験しながら収入を得ることができ、一石二鳥の環境が整いました。
ただ、まだ未熟な状態で他の病院に行くことには責任が伴います。
「迷惑をかけてはいけない」という思いから、私は一生懸命に取り組みました。
必死に努力を重ねた結果、病院のスタッフからもある程度の評価をいただき、少額ながらアルバイト料をもらうことができました。
こうして若い頃の私は、お金を稼ぎながらカテーテル治療の経験を積むという道を選び、実行していました。
この経験は医師として成長する上で非常に貴重なものとなりました。
どうしたら便利になるか考える
他にも色々な工夫をしてきたのですが、次の例は私が東大病院で外来をしていた時期でした。
私の場合週1コマしか外来をやっていなかったのですが、外来1コマ以外はカテーテル手術を毎日のようにやっていまして、外来が混んできてどうしようかなということで、また考えました。
1コマというのは、午前中とか午後というのを1コマとするのですが、もう1コマ増やしたとしても混雑は緩和されますが、別に収入は変わらないのです。
そこでどうしたかというと、御茶ノ水の方にある病院にOBの先生がいたので、「外来をやらせてくれないか」「今診ている患者さんも少しそちらに移ってもらうことができる」と交渉して、外来をやらせて
もらうことになりました。
当然給料ももらえて、東大病院の外来の混雑も緩和できました。
もともとあった仕事を探したわけではなくて、「こういうことが可能なのではないか」と目をつけて話をしてみただけです。
いつも私が、「とりあえず聞いてみよう」と言っているのですが、とりあえず聞いてみたらそれがうまくいったという一例になります。
困っている人の役に立つ
他にもいろいろありますが、今からもう10年以上前、当時病院で医師不足のためドクターが一斉に引き上げてしまうことが、全国で起きていた時期がありました。
ある病院でやはり循環器の医師がいなくなって困っていると、東大病院の医師に「当直をしてくれないか」という依頼が来たのです。
私も何回かそこにアルバイトに行っていました。
1年くらい続けたのですが、常勤のドクターが見つからないままだと、みんなでこのままずっと交代交代の当直をすることになります。
それでは良くないということで、病院長に直談判しました。
当直だけしているよりも「私がアドバイザーとして循環器のドクターを探したり、立ち上げに協力します」と提案をしたのです。
院長先生もOKをしてくれまして、そこから私は当直だけではなく、アドバイザーという立場で活動することでアドバイザー料もいただけるようになったのです。
その結果、常勤が見つかり循環器内科が再開出来て、私も収入アップにつながりました。
このように少し工夫すると、新しい仕事を作り出すことが出来ます。
私が、今現在やっている集中力アップや、健康レベルアップというのも、もともとなかった仕事を新しく作り出したのです。
最初は大変でしたが、徐々に軌道に乗ってきたのです。
私の例が決して特殊なわけではなく、色々なところに着目して、工夫していけば新しい仕事を作り出すことができて、収入アップに繋がっていきますので、ぜひこういうことを参考にしていただければと思い
ます。
「楽をするため工夫をすることが成功の秘訣」の記事はこちら
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