今日のテーマは、一を聞いて十を知る人がしている秘密とは何なのかという話していきたいと思います。
その前に、まずは理解していない、分かったふりをすることでどんなことが起こるのかを考えてみましょう。
いわゆる「知ったかぶり」についての話ですが、そのようなことをしている場合の弊害を少しお話しします。
知ったかぶりをしている人は
よく難しい話などの時に話の長い人がいて、その話の途中で頷いて聞いている人がいます。
皆さんの周りにもこのような人がいると思いますが、後になってその人に「さっきの話、分かりましたか」と確認すると、「全然分かりません」と答えたりします。
つまり、単なる知ったかぶりです。
わかったふりをして相槌を打っているか、あるいは分かったと思い込んでいるだけ、ということになります。
本当はわかっていません。
なんとなく、わかった気になっているということです。
もう一つは「知らないと恥ずかしいと思って、質問できない」というパターンも多いです。
「分からない箇所がある、あるいは知らない言葉が出てきた、でも聞いたら恥ずかしいので聞けない」と、それでわかったふりをして頷いているという人が結構多いです。
しかし、これは当然好ましくはありません。
むしろ知ったかぶりのまま済ます方が、恥ずかしいのです。
あるいは、結局理解できないままになってしまうので、自分にとっても良くないです。
わからなかったら、恥というほどでもないので、質問した方がいいでしょう。
少しでも、わからないところがあれば「それってなんですか」と聞いた方が、お互いのためになると思います。
一を聞いて十を知る人とは
ところが、世の中には全く逆のパターンで、一を聞いて十を知るということができる人がいます。
本当にポイントだけを伝えても「わかりました」と全体像を理解できる人がいるのです。
その違いは何なのかということを、考えてみたいと思います。
その理由はもともと同じような脳内回路が、すでにできているからです。
何もなければ、理解することというのは当然できません。
すでに同じような脳内回路ができているので、理解ができるのです。
例えば、以前「大谷翔平選手のピッチングフォーム、これは独自の工夫があります」という話をしたことがあります。
少し専門的ですが、ボールを投げる時の体の動きや重心の移動などです。
こういったことを、もともとわかっている人は、「なるほど」と理解できるのですが、それ自体、知らない人が聞いても、ピンとこないのです。
このように、もともと脳内回路がある、同じような分野に関して、知識があって理解できているかどうか、の違いになるということです。
では、脳内回路ができて、一を聞いて十を知ることができるようになるためには、どうするのかというと、表面的な暗記だけでなく、理解することが大事になってきます。
数学や物理の公式などもそうですが、暗記だけしていたものというのは、忘れてしまいます。
なぜ、そういう公式が導かれるのかを、きちんと理解した場合には、なかなか忘れません。
すでに脳内回路が、頭の中にできているからです。
「きちんと理解をする」ことと、「抽象度を上げて考える」というのがポイントになります。
抽象的と具体的
抽象度が上がるというのは、より抽象的になるということです。
逆は、より具体的になるということです。
例えば、野球とソフトボールというのは似ています。
ほとんどそっくりな球技といって良いと思います。
ボールとバットの素材が違うくらいで、ほぼ似ていますから、そうすると共通する部分が多いわけです。
一つ分からないところがあっても、それをソフトの専門の人が聞けば、パパッと理解できる可能性が高いのです。
このように、共通する部分を見つけて、うまくそれを応用するということです。
まとめ
まとめると、一を聞いて十を知るためには、なにかの分野について、きちんと理解をしていることが必要です。
それと、共通部分が多いような分野であれば、少しポイントを知るだけでも、全体像が理解できます。
これが一を聞いて十を知ることの秘密です。
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