東大ドクター森田敏宏先生が教える「短時間睡眠の秘密」

私の講座では睡眠の質を向上させる方法や仮眠の取り方などをお伝えしています。
睡眠に関して色々な話題がありますが、基本的にはたっぷり睡眠を取ったほうがいいです。
日中眠くならずに集中力を高めるためには、睡眠をしっかりとりましょう。



短時間睡眠できる人

例外的に短時間睡眠ができる人がいます。
以前私の講座を受講した方で「2時間睡眠だと辛いが3時間だとちょうどいいです」と言っている人がいました。
こういう極端な短時間睡眠というのは遺伝的に短時間の睡眠でも大丈夫な人なのです。
ただどちらかというと、このような短時間睡眠派の人は少数派です。

10時間睡眠でパフォーマンスは上がる?

長く睡眠をとった方がいい人の方が多いのですが、これは睡眠に関する研究でそういうことがわかっています。

受験生で勉強しなければいけない、仕事が忙しいからなど無理に短時間睡眠にするのは好ましくありません。

逆に「しっかり睡眠を取った方がパフォーマンスが上がる」ということが言われています。
アメリカの大学のバスケットボールの選手で調査した研究では、毎日10時間睡眠をとったところパフォーマンスがアップしたということです。
ところがその睡眠時間を元に戻したら、パフォーマンスも元に戻ってしまったという研究結果もあります。
基本的にはしっかりと眠った方がいいです。

短時間睡眠で平気な人の実態

中には「そんなに長く寝ていない、1日3〜4時間ですよ」という人もちらほらいます。
統計的に言うと元々短眠の人ではないのですが、長時間寝なくても生活できているということです。

その人たちはなぜ短時間の睡眠で平気なのでしょうか。
ここが謎なのですが、ひとつ私がセミナーをやっていて気づいたことがあります。

短時間睡眠で元気に活動できるという人は、実はセミナー中に一瞬寝ていて、目がトロンとなっています。
私が話をしている最中に、おそらく本人も気づいてないくらい短い時間なのですが、セミナー中に寝ているのです。
これはマイクロスリープと呼ばれるもので、短ければ数分の一秒、長くても30秒程度睡眠状態に陥ることを指します。

このような睡眠を知らず知らずのうちにセミナー中にとっている人がたくさんいます。

私も人の事は言えなくて、自分がセミナーを受けている立場だと眠くなることがあってやはり一瞬寝てしまうことがあります。

これが眠気をとる効果があるというのです。
本人も寝たという意識が多分ないと思います。
「なんとなく少し眠くなったなぁ」くらいの感じで意識はないのですが、これによって眠気が取れていると、そのために短時間睡眠、夜中の睡眠時間が短くても何とかなっているのです。
夜の睡眠時間が短いことをマイクロスリープで補っているということになりますが、例えば運転中などに急に眠ってしまったりしたら危ないので注意が必要です。

以前私が研修医の時、指導医の先生がすごく寝不足で疲れていました。
その指導医の先生はレントゲンの読影というのをやっていました。

レントゲンの異常がどこにあるかを読むわけですが、それを教わっていたら指導医の先生がレントゲンを指差しながら突然黙り込んだのです。
顔を覗き込んだら、レントゲンを指さしながら眠っていたということがありました。

正しい仮眠の取り方

あまり寝不足がひどいと知らないうちに眠ってしまって、それが事故につながる可能性があるので好ましくありません。
夜の睡眠が短く日中眠気が襲うのを防ぐためにはどうしたらいいかというと、仮眠を適度に摂るというのがおすすめです。
長い時間とる必要はありません。

5分から長くても15分ぐらい短い仮眠を取るだけでも随分眠気をとってスッキリしますので、疲れ切って知らないうちに寝てしまうのではなく、少し眠くなってきたら仮眠を早めに取りましょう。
そうすると眠気が覚めてスッキリします。

このポイントが、疲れ切ってから寝るのではなくて早めに仮眠を取ると、これを一日に何度か行うと日中眠くならずにパフォーマンスを維持することができますので、ぜひ試していただきたいです。

まとめ

人間は基本的には長時間眠った方がパフォーマンスを高められるのですが、中には短時間しか忙しくて眠れないという人もいます。
その場合は突然眠ってしまってトラブルにならないように、すごく眠くなる前に仮眠をとってフォーマンスを維持しましょうというお話でした。

 

ブレインヘルスでは、自分に合った睡眠を見つけるワークをすることが出来ます。