今回は「がんで死にたくなければ筋肉をつけよう」というお話をいたします。
がんを防ぐカギは「筋肉」にあり?
さて、「がんと筋肉の関係」について――筋トレをしたほうが長生きできるという話が今回のテーマですが、一体どのような関係があるのでしょうか。
実は、この点についてはさまざまな研究報告が存在しています。
筋トレでがんリスクが下がるという研究結果
たとえば、アメリカの21万5000人を対象に、運動習慣と10種類のがんの発症率を調査した研究があります。
その結果、ダンベルやバーベル、マシンなどを使って筋トレを行っている人は、そうでない人に比べて大腸がんの発症リスクが約25%低下したという報告が出ています。
つまり、筋トレをしている人のほうが、がんになる割合が25%少なかったということです。
運動量が生存率を大きく左右する
また、別の研究では、573人の大腸がん患者(女性)を対象とし、その後の経過を追跡した疫学研究があります。
この研究によると、大腸がんの診断後に活発に運動を行っていたグループでは、がんの再発率が減少したそうです。
さらに、大腸がんによる死亡率や生存率は、最も運動量の少なかったグループと比べて、約50%も改善したとのことです。
筋トレががんに効く4つの理由
もちろん、運動をすればがんを完全に防げるというわけではありません。
しかし、運動をしていたグループのほうが、がん予防や長生きにつながるという結果が出ているのです。
では、なぜ筋トレががんに良いのか。その理由については、いくつかの説があります。
- がんの発症要因とされる慢性炎症を抑える
- 免疫細胞が活性化され、がんの治癒が促進される
- 筋肉から放出される物質ががんを抑制する
- がんを誘発する高血糖の抑制
ちなみに、糖分はがんの栄養源になるとも言われており、それを抑えることもまた効果的とされています。
筋肉は“がん抑制ホルモン”を分泌している?
中でも特に注目されているのが、筋肉から放出される物質です。
かつて筋肉は、単に体を動かすための器官と考えられていましたが、最近の研究によって、それ以上の機能があることが分かってきました。
筋肉からは「マイオカイン」と呼ばれる、ホルモンのような物質が分泌されることが、近年の研究により明らかになっています。
がん抑制に関わる主なマイオカイン
- IL-15: 乳がん・肺がん・前立腺がん・膵臓がんの増殖を抑制
- SPARC(スパーク): 大腸がんに対して抗がん作用を示し、血中濃度が低いと死亡リスクが高まる
- IL-6(インターロイキン6): NK細胞を活性化し、がん細胞を攻撃
これらの物質が筋肉から分泌されることで、がんの抑制に効果的に作用しているのではないかと考えられているのです。
効率よく筋肉をつけるなら「大きな筋肉」
では、こうした筋肉を効果的につけるにはどうすれば良いのでしょうか。
筋肉は全身に存在しますが、その中でも効率よく増やしたいなら、「大きな筋肉」を鍛えるのがおすすめです。
- 脚の筋肉: 太ももやお尻
- 体幹の筋肉: 腹直筋、腹斜筋、腹横筋など
- 胸や背中: 大胸筋、広背筋
これらを鍛えることで、筋肉量を効果的に増やすことができます。
家でもOK!おすすめトレーニング方法
トレーニングの方法については、YouTubeなどに多くの動画が投稿されておりますので、そちらを参考にしていただくのが良いでしょう。
最もおすすめなのは「加圧トレーニング」
筋肉をつけるうえで効率的な方法として、私がおすすめするのは「加圧トレーニング」です。
血流をコントロールすることにより、軽い負荷でも筋肉をつけることが可能だからです。
この加圧トレーニングを取り入れることで、「がんになりにくい体」「再発しにくい体」を手に入れることができるのではないかと思います。
ぜひ、この方法を生活に取り入れてみてください。
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