今日は、病院に行くと病気になるという話をします。
YouTubeの視聴者様からこのような質問がありました。
「年齢で部位や生殖種遺伝などに関わらず、一定の数値より上下だと病気にされそうですが、そういうものでしょうか?個々人で違うもののような気がします。」といった質問で、ちょっとわかりにくいところもあります。
簡単にまとめると「一定の数値を超えると病気になってしまうのか?」ということです。
検査を受けたら病気?
健康診断などを受けると、コレステロールの値を測ることが多いです。
ある一定の基準を超えると、「あなたはコレステロールが高いので病院に行って検査を受けてください」と指示が出ます。
病院に行くとどうなるかと言いますと、多くの場合は、病気の診断をくだされて薬を出されるわけです。
このあたりが質問の内容を意図するところだと思います。
例えばコレステロールの値が高いということで、本人には何も自覚症状がなく元気です。
ところが、それで病院に行くと、病気と診断されて薬を出されてしまいます。
出された薬はずっと飲む?
薬をまず飲むのか飲まないのか、飲み始めたとしたら一生飲まないといけないのか?という問題が生じてくるわけです。
中には、薬を飲まなくてもいい人まで薬を出されることがあります。
実際そういうことが、起こるわけです。
それはなぜなのかということを考えてみたいと思います。
目に見えない「偏り」
そこに存在するのは、「バイアス」というものです。
バイアスというのは日本語だと「偏り」という意味になり、よく「バイアスがかかっている」と表現します。
どういうことかといいますと、病院に来る人というのは偏っているわけです。
例えば、健康診断で引っかかり、コレステロールの値が高いという人が、ふるいにかけられて病院に来ます。
逆にコレステロールが低い人は、あまり病院に来ません。
そのような偏りが生じます。
私が専門としていた心臓の病気を見てみると、全体の患者数は173万人で、日本全体の人口からすると、それほど多い人数ではありません。
ところが病院には病気の人ばかり来るわけですから、お医者さんの立場からすると、「心臓病の人は多いな」と思ってしまいます。
心臓病の種類
心臓病には、もちろん色々な病気があります。
特に多いのは、動脈硬化が原因となって心臓の血管が狭く詰まってしまう病気です。
その一つが心筋梗塞という病気で、急に血管が詰まって、命にも関わる病気なので、非常に怖い病気です。
ですから、お医者さんの立場からすると、なるべくそういう病気にならないようにしたいという思いがあるのです。
一般の人の立場からすると、どのくらいの人数がなるのか気になるところだと思います。
心臓病とコレステロールの関係
コレステロールが高くなるほど、この病気になりやすいです。
また虚血性心疾患というのが、動脈硬化が原因で、心臓の血管が狭くなる病気です。
確かに病気にはなりやすくなりますが、この悪玉コレステロールと言われるLDLが200を超える人は、そう多くはないわけです。
200を超えたとしても、たかだか7%ぐらいの確率ということになりますから、病気にならない人の方が圧倒的に多いわけです。
ですから一般の方から見ると、コレステロールが高くても心臓が悪い人ばかりではなく、むしろ少ないと思ってしまいます。
ここに、偏り、食い違いが生じているわけです。
お医者さんの方はコレステロールが高い人は、もうみんな心筋梗塞になるくらいに思ってしまいます。
ですからなるべく予防のために、薬を出そうと思うのです。
一般の人としては、「何の自覚症状もないのに薬を飲まないといけないのか」と疑問に思います。
しかも薬を飲み始めたら、一生飲まなければいけないと思ってしまい、ここに大きな食い違いが生じているわけです。
薬を飲まないで改善する方法
ではどうするのかについては、以前別の動画でもお話しをしていますが、必ずしも薬を飲まなくても改善できる場合もあります。
それは食事の工夫や運動をして、体質改善に取り組んだ方がいいと思います。
今回は、コレステロールにテーマを絞りました。
仮にコレステロールが高いだけで、他に何も病気がない人であれば、そんなに急いで薬を飲み始める必要はないのです。
緊急性は全くありませんので、じっくり考えてから決めるのがいいでしょう。
軽いレベルであれば、まずは食事や運動を改善して、それで良くなるようであれば、あえて薬を飲む必要はないと私は考えています。
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