楽をするのが成功の秘訣という話をします。
世間一般では、努力しないといけないとか、苦しいことも我慢すべきというのは常識になっているのではないでしょうか。
私もそのように思っていた時期もありました。
一見正しいように思えるのですが、本当にそうでしょうか?
実は我慢したり、 苦しい事をしたり、努力するというよりも、実は、楽をした方がうまくいくという話をしていきます。
楽をするために集中する
まず、私の経験をお伝えすると、小学生時代に学校の宿題の時間を、極力短くしたいと考えていました。
友達と遊びに行ったり、夜もテレビを見たりしたかっ
たので、宿題に長々と時間をかけたくありませんでした。
極力短い時間でやろうと思い、30分以内に終わらせようと、ひたすら集中しました。
そうすると、非常に集中力が高まったのです。
そのおかげで、計算がすごく速くなったり、そのような副次的な効果が生まれました。
おかげで、私は人よりも短時間で、勉強で成果を上げることができたのです。
高校時代の友人達と話をしても、「森田はいつ勉強していたのか」「勉強をしないのに、できるなんてすごい」と思っていたらしいです。
私は勉強をしなかったわけではなくて、短時間に集中して勉強していただけなのです。
しかし、あまり長時間勉強していなかったので、周りから見ると、「勉強していないのに、成績が良かった」と思われたということです。
もし一般常識でいうと、「勉強というのは、時間をかけてじっくりやるものだ」という考えを持ってる人が多いと思うのです。
時間をかけたやり方をしていたら、私はそんなに集中力は身につかなかったでしょう。
おそらく、東大に入ることもできなかったのではないかと思います。
楽をするために工夫をする
このようにもっと楽な方法はないかと考えることによって、発想が転換されて、効率の良い方法が見つかってくるのです。
私が医師になってからも、東大病院で心臓カテーテルのチーフをやっていた時代に、同じように工夫をしました。
大学病院というのは、雑用が非常に多いのです。
しかし私は雑用が嫌いで、とにかくやりたくなかったのです。
そこでどうしたかというと、部下に雑用をさせて、その代わり治療の担当もさせてあげるのです。
「誰々君行くよ、この患者さんの治療を担当させてあげるから、その他もろもろ雑用も全部やっておいて」というと、アメとムチではないですが、若手のドクターも治療をたくさんやりたいので、「わかり
ました先生やらせてください、任せて下さい」という感じになります。
喜んで雑用もやってくれるわけなのです。
こうして「ウィンウィンの関係」をつくって、自分は雑用をやらずに済んだということです。
「いや、それでは森田は楽をしていたのか」というと、別にそうではなくて、 それにより、重要な患者さんの治療に集中することができたのです。
年間600例のカテーテル治療を行っていましたが、そのほとんどの治療に、私が立ち会うことによって、治療成績や安全性の向上につながりました。
決して楽してサボっていた、ということではないのです。
楽をしようとすると自由な時間が増える
「楽をする」という発想がないと、自分で働き続けるしかなくなってしまい、自由な時間が増えないということになります。
有名な「金持ち父さん貧乏父さん」という本の中に、キャッシュフロークワドラントというのがあります。
簡単に言うと、「高収入を得る手段として、4つの分類がある」というものです。
上記の図の、左側の上が企業に雇われている人で、左側の下が自営業者です。
自営業者は、自分で会社を経営して仕事をしていますが、結局は自分でも働いている人です。
右側は、右上がビジネスオーナーで、自分でビジネスを所有している人です。
右下が投資家です。
収入を得る方法は、この4つに分類されると本に書かれています。
この左側の人というのは、どちらも労働収入です。
右側が不労所得、完全に何もしなくていいかは分からないです。
自分で労働をしなくても、お金が入ってくるというと、「楽してお金を手に入れる」と思う人がいますが、それなりにお金を投資してリスクを負っているのです。
両手放しに成功者というわけではないのです。
あるいは自分が働かなくていいような、仕組みづくりを工夫しています。
決して楽して何もしないで、お金を得ているということではありません。
労働収入以外の収入を得たいという人は、キャッシュフロークワドラントの右側の方に来る必要があります。
そのためにも「ずっと労働し続けるのではなくて、どうすれば楽できるか」という発想が必要なわけです。
そこから、新しいアイディアが生まれてくるということになります。
まとめ
今日の話をまとめますと、楽をするというのは、一見よくないように言われますが、もっと楽な方法を考えることにより、発想が切り替わって、効率のいい方法が見つかるということです。
どんどんそのような発想で、楽な方法を考えていきましょうということでした。
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